道路交通法改正により、アルコールチェックが2段階に分けて義務化されました。
義務化の背景:2021年6月28日発生のトラック飲酒運転事故を受けて改正
① 2022年4月より
・ 安全運転管理者を設置している事業所は、運転前後時のアルコールの有無を確認し1年間記録すること
② 2022年12月より 2023年12月より
・ アルコールの有無をアルコール検知器を使用して確認すること
本改正は、2021年6月28日発生のトラック飲酒運転事故を受けて改正されたもの(パブリックコメントに明記)。 改正の公示は2021年9月3日に行われており、短期間に急いで改正された。
そのため、緑ナンバー事業者向けの法令がそのまま流用されており、白ナンバー事業者にとっては実態と乖離した状態となっている。
周辺業界にヒアリングしたところ、「実態と乖離していることは警察も理解しているが、緑ナンバーの法令が流用されている以上、 問い合わせに対しては杓子定規な回答しかできない状態」、「今後実態に沿った運用となる可能性が高い」とのことであった。
パブリックコメントにも「改正規定の解釈・運用については、別途定めることを予定」と記載があり、現時点では様子を見ながらの運用が安全か。
【参考】緑ナンバー事業者はすでに以下が義務付けられている。
営業所から出発/到着すること
営業所にて1日2回対面点呼すること(遠隔でもリアルタイム必須)
→ 緑ナンバー事業者には直行直帰問題が発生しない(現状と運用が変わらない)
参照元 資料
・ 警察庁・都道府県警察 「事業所の飲酒運転根絶取組強化!」
・ 神奈川県警察 ホームページ
・ 警察庁 パブリックコメント「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する御意見及びこれに対する警察庁の考え方について」
・ 大塚商会 「白ナンバー事業者のアルコール検知器義務化」